日本はワイン特殊国 日本は諸外国に例をみないワイン特殊国である。日本で造られているワインの9割は輸入濃縮果汁(ジュースの原料と同じもの)に水を添加して造られている。しかし、世界の多くの国ではワインを造る際に水を使うことは禁止されている。葡萄には酵母が付着しているので葡萄があれば普通はワインを造ることができるし、葡萄に含まれる糖分を酵母が食べてアルコールと二酸化炭素に分解するため、糖分や酵母を加えなくても葡萄の糖分がアルコールに変化する。主なワイン生産国では補糖に厳しい制限を設けているが、日本ではワインを造る際に糖分が加えられることも多い。1 輸入した濃縮果汁にアルコールや水等を添加して造られるワインは、“日本で造った”ということで“国産ワイン”と謳われている。日本の“国産ワイン”は不思議な代物である。日本で栽培された葡萄ではなく、濃縮還元されたジュースである輸入原料を使用したワインが「日本