2009年1月からはじまった連載第6弾。日本のクラフト&デザインについてのレポートをJapan Brandとのコラボレーションによってお届けします。 鎚起銅器(ついきどうき)は、表面のテクスチャーが際立って美しい! 新潟県燕市は、金属の土地である。ここは、古くから材料と道具に恵まれたおかげで、金属加工でその名を全国に馳せてきた。中でも、その美しさから、国内のみならず海外からも評価を得てきたのが鎚起銅器(ついきどうき)だ。美術工芸品としても扱われるこの銅器が生まれたのは、およそ200年前の江戸時代後期。そんな鎚起銅器の魅力を「今」に伝えたいと普及に勤しむメーカーがある。創業1816年の玉川堂だ。同社は、2004年(平成16年)からJapanブランド事業に参加、燕の他メーカー数社と共に金属食器の「enn(えん)」ブランドを起ち上げ、海の向こうにその目を向けた。結果は、海外からの引き合いが急増。
![一枚の銅板から形づくる:玉川堂](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c88f3522b7db49d1ad550bd8fe4a6c7303361bde/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tokyoartbeat.com%2Fimages%2F143215756-f1ead752-cee1-4c9c-9c92-d5f0c5bcfbe3.jpg)