言葉にしなかった恋は やがて跡形もなく揮発する。 君を好きだった理由なんて 僕はもう半分も憶えていないけど ただ何かの痕跡だけが 火傷のように心臓を焦がし続ける。 女子は他人に褒められないと死ぬ 5歳のころ、昼と夜には境界があった。 日没後、街は僅かな残光に照らされながら、薄布のような闇にゆっくり覆われ、音は消え、空気は澄んで、光さえも青くなり、別の世界になった。 毎日顔を合わせているはずのクラスメイトと、なぜか、夜の公園で、深夜の街角で会いたいと思った。 いつだって配られたカードで勝負するしかない。 ゲームのルールに文句を言っていても始まらない。 唯一、知っておいたほうがいいことは、 「トランプの大富豪で手札が揃っているやつは、革命を望んだりはしない。」 ということ。 勝っているやつは基本的にルール変更を望まない。 ずっと大切にしていた物が、ある日突然無意味なガラクタに見えた。 好きだっ
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