JR東日本は鉄道ファンらに根強い人気のSLの再生復活に向けた特別調査チームを編成、99年にC57が復活運転して以来、10年ぶりにSLを復元する方針を決めた。保存状態が良好な車両が複数候補に挙がっており、近く本格的な点検調査に乗り出す。順調なら来年春に旅愁を誘う復活の汽笛が各地に響く。【斎藤正利】 【関連写真】「ばんえつ物語号」として使用されている「C57−180」の写真 JR東日本は「デゴイチ」の愛称で知られるD51−498と、「貴婦人」と呼ばれるC57−180を保有している。デゴイチは群馬県高崎市の高崎車両センターに所属し、各地のイベント用に使用、貴婦人は99年から、郡山−新津を結ぶ磐越西線で季節定期列車「ばんえつ物語号」として運行している。 デゴイチはイベントに引っ張りだこで、自治体などからの要望に応えられない状態。貴婦人は4〜11月の土日祝日運転にもかかわらず昨年は5万2000