旧日本海軍の「加賀」といえば、同「赤城」と共に最精鋭として知られた「第一航空戦隊」を組み、大艦巨砲主義に終止符を打った空母の1隻です。ところが元は戦艦で、しかも廃艦寸前でした。その数奇な運命を追います。 イレギュラーな名前にも見えるその数奇な運命 空母「加賀」、この艦名は石川県南部の旧国名である「加賀」から名付けられました。でも考えてみると、旧日本海軍の空母は「鳳翔」や「飛龍」「瑞鶴」「隼鷹」など、「龍や鳥など空を飛ぶ縁起の良い動物」の名前か、もしくは「赤城」「葛城」など山の名前がほとんどです。そのような日本海軍の空母のなかで、旧国名が付けられたのが「加賀」と「信濃」です。 この2隻だけイレギュラーな理由は、両方とも戦艦からの改造だからでした。旧日本海軍において「戦艦は旧国名を付ける」と規定されていたため、進水にともない名付けられた名前が、そのまま空母になっても引き継がれたのです。ではなぜ
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