発達心理学にもとづけば、子どもの性質は少なからず、幼少時代の親子関係に影響を受けるという。 関連情報を含む記事はこちら しかし、人は思春期に恋愛を経験することで自我が芽生えたり、青年期に自己の存在意義について見つめ直したりすることで、揺るぎない自分を確立し、それが自己のアイデンティティの獲得につながって、成人期に移行するものだとされている。だが、昨今の若者は恋愛が面倒だったり、親と共依存にあったりするケースも少なくない。そういった発達過程における課題がクリアできない場合は、いったいどのようなことになってしまうのか。 『間違いだらけの子育て わが子を新型うつにしないために』(ビジネス社)の著者・見波利幸氏は、組織のメンタルヘルスの草分け的存在だ。カウンセリングや職場復帰支援など、現場での豊富な経験から、メンタルヘルス不調が生じる若い社会人たちに、次の5つの特徴があることを実感しているという。