川崎市港湾局は1日、川崎港東扇島の外貿埠頭で、輸出予定だった中古の乗用車から毎時62・60マイクロシーベルトの放射線量を検知し、輸出を取りやめて車を仕入れた業者が引き取ったことを明らかにした。 港湾局によると、ナンバープレートは付いていないが、業者は「福島県で抹消登録した」と話しているという。 放射線は車体前部の外側から検知した。運搬貨物に関する放射線の基準値はないため、文部科学省に照会。仕入れた業者が引き取ることに問題はないとの回答があった。 福島第1原発事故後、貨物を運搬する船会社が、自主的に放射線測定を開始。高い放射線量を検知したのは、南アフリカに向かう船に積み込む予定だった500台のうちの1台だった。