エネルギー波が遠ざかっていくにつれて、辺りには暗闇が戻っていく。 俺は遥か彼方に見えるその光がすっかりと見えなくなるまで、空を眺めていた。 やがて、聞こえてきたのはファンファーレのような音。 競馬場で流れてくるようなエネルギッシュな音楽だ。 この静寂に似つかわしくない、雰囲気をぶち壊す……そんな場違いの音だった。 俺はそんなヘンテコな演出に少し驚いて、そして……腹が立った。 やっと強敵を倒して……、その余韻に浸る時間くらい与えてくれてもいのに。 これで、エンディングだろうか。 何だか演出が雑だなって思った時だった。 辺りから急激に霧が出始め、あたりは真っ白に。 そして、何もかも判別不可能なほどに霧が覆っていく。 ポーズボタンを押して時を止めようと思ったが、何故かボタンが見当たらない。 上も下もわからないくらいの白い世界。 もう、モクモクで意味がわからない。 そんな状態がいきなりクリアになっ
![病気の身体で異世界に行ったら、剣さえ持てなかった。転移を後悔してももう遅い。病院を育てて俺は強くなる。 - 76話 モルフィンはサービス精神旺盛なのか?](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/84a9d51e3f35d080766745de22029590ee71d8b5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsbo.syosetu.com%2Fn3171fs%2Ftwitter.png)