儚い羊たちの祝宴 / 米澤穂信 - ねこやま抜粋 ミステリの醍醐味と言えば、終盤のどんでん返し。 中でも、「最後の一撃」と呼ばれる、 ラストで鮮やかに真相を引っ繰り返す技は、 短編の華であり至芸でもある。 本書は、更にその上をいく、 「ラスト一行の衝撃」に徹底的にこだわった連作集。 古今東西、短編集は数あれど、 収録作すべてがラスト一行で落ちるミステリは本書だけ。 どうぞ、最初から順番に一ページずつ読んでください。 パラ読み厳禁。後悔しても知りません！ ちょっと・・・・これは出版社持ち上げすぎじゃない？ といいたくなるけれども。 いやはや。 こういう後ろ暗い話は大好きです。 毒に中てられたい人は素直に皿までいっちゃってください。 言うほど、毒々しくはないけど。 非現実的、不穏、不気味、とにかく不の感情が沢山。 ひとつも明るい話はない。 ボトルネックと似て非なる暗さ、だと個人的にわたしは思う。 あっちは、悲惨、だと思うのよね。 ペラ読
