尿酸の結晶が降り積もり、ある日発作が まずは痛風という病気がどんな病気なのか、基本的なことから述べてみたいと思います。高尿酸血症(血液中の尿酸値が7.0mg/dL以上の状態)が数年間続くことにより、関節内にたまった尿酸塩結晶の一部が剥離し、急性関節炎を起こした状態を指します。 高尿酸血症の人がすべて痛風の発作を起こすわけではありません。わが国の痛風患者の数は約100万人いますが、高尿酸血症の人はなんとその10倍、1000万人にも上るといわれています。潜在的に痛風発作を起こす可能性のある人がそれだけいるわけです。高尿酸血症の患者さんのほぼ95%は男性で、従来は50代、60代の男性が圧倒的に多かったのですが、近年は40代から30代へとピークが変わりつつあります。20代も増えており、いまや若い世代の病気だといっていいでしょう。 わたしのところへ来られる患者さんによくあるケースをお話しましょう。た