「ほな、好きなだけ飲んだろうやないかい!」糖尿病などを患い、医師から「確実に死に向かっている」と忠告されても、酒をやめられなかった。朝5時から飲み始め、記憶は飛び、支えてくれる人に絡んだ。 大阪市西成区の篠田直之さん(55)は、40歳ごろから酒浸りの生活を送り、アルコール依存症に苦しんだ。しかしビールの原料となるホップの栽培に生きがいを見いだし、700日以上、一滴も口にしていない。自暴自棄だった人生に何があったのか。(文と写真 共同通信=武隈周防) ▽親に抱っこしてもらった記憶がない 1966年に大阪市で生まれた。父は結婚していたが、婚姻関係がない女性との間の子だった。父の親戚は「苦労するだけやから殺してしまえ」と言い放った。ぬれたタオルで顔を覆われそうになったとき、父の妻がとっさに抱き上げ、助けられたと聞かされてきた。子どもの頃、親に抱っこしてもらった記憶はない。 高校卒業後、大阪市の中
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