米オクラホマ州に住むケンドール・グルエルさんは6週間前、欲しかった車を手に入れた。燃費が良く往復100マイル(約161キロメートル)の通勤で節約できるが、一つだけ気に食わない点があるという。「車をたまにちらっと見ると、ちょっと格好悪いと思う」。 IT(情報技術)関連の職に就くグルエルさん(31)はトヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」最新モデルの長所と短所の両方を理解している。ガソリンの値下がりやピックアップトラックへのシフトに伴い米顧客のプリウス離れが進む中で、トヨタは評価が極端に分かれるデザイン変更を断行。日本ではヒットとなったが、15年12月に新モデルが投入された米国では販売低迷に歯止めをかけられないでいる。 米自動車業界コンサルティング会社、カーラブを率いるエリック・ノーブル氏はインタビューで、「このプリウスのデザインはゴテゴテして凝り過ぎている」と指摘。史上最悪のデザイン一つと