国立新美術館(東京都港区)は3月8日(水)から6月5日(月)まで「ミュシャ展」を開催します。アール・ヌーヴォーを代表する芸術家であるアルフォンス・ミュシャが、晩年の17年間を捧げた超大作「スラヴ叙事詩」全20点を、チェコ国外で初めて展示。同時に、ミュシャが同作を描くまでの足跡を約100点の作品でたどります。 ▽ ミュシャ展 1860年にオーストリア領モラヴィア(現チェコ)で生まれたミュシャは、34歳の時に手掛けた舞台「ジスモンダ」のポスターで一躍注目を集め、アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人として知られるようになりました。女性や植物などのモチーフを美しい曲線で描いた独自の作風で、今なお多くの人々を魅了し続けています。 ミュシャは華やかなポスターや装飾パネルのデザインを手掛ける一方で、故郷・チェコや自身のルーツであるスラヴ民族のアイデンティティーをテーマにした作品を描き続けました。同展
初めて妻とその行為を行ったのは、いまからちょうど10年前の今頃の季節だった。 当時は東京と神戸との間での遠距離恋愛だった。お互いに学生でお金もなく、年に数回程度の会える日を楽しみに、毎日のようにアルバイトに勤しみ旅費を貯めた。片道5,000円の夜行バスに乗り、夜は一泊1,000円ちょっとのネットカフェで過ごしていたが、そんなものは全然苦にはならかった。 ただ切り詰めても資金には限りがあり、一度の旅で会えるのは数日間しかなかった。電話やメールは毎日のようにしていたけれど、この機会を逃せば手を握ったり髪を撫ぜたり出来るのは、何ヶ月も先になってしまう。ひとつでも恋人らしい行為をしてみたかったのだと思う。妻に申し出たとき、何もこんなところで、と困惑されたが、遠くから来てくれたのだし仕方ないかと思われたのか、根負けしたのか、不承不承ながらも体を許してくれた。 まだ肌寒さの残る公園のベンチで、私は明ら
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