見知らぬ街や観光地を訪ねる時、なくてはならないのは地図とコンパス。ただ、紙を広げるのは昔の話。今や誰もがスマートフォンやサイクル・コンピュータの地図を使っている。目的地を決めれば、最短ルートで案内をしてくれる。しかし、ナビゲーションの指示に盲目的に従うのは、なんだか運転機械のような気分になる。周囲の景色を楽しんだり、路上の危険に注意を払うことも疎かになる。 そこで、ナビゲーションの再発明を目指したのがonomoのHAIZEだ。魔法のコンパスとも呼ばれる直径4cmの小さな円盤は、中央と周囲に一点ずつLEDの光が灯る。ただ、それだけだ。周囲の点は目的地の方角を示す。勘違いしそうだが、これは進む方向や曲り角ではない。ただ、点の先に目的地があることを示すだけだ。道の繋がりは考慮されていないので、その方向に進めるとは限らない。 中央のLEDは補助的な役割を果たす。停止している時は青だが、目的地に近づ