ノエル・ギャラガー・ハイ・フライング・バーズ名義としては今年1月の東京ドームシティホールから僅か4ヶ月ちょいでの再上陸となる来日公演の初日であり、ノエル個人としては1998年の『ビィ・ヒア・ナウ』ツアー以来の武道館公演となった昨夜。1月のTDCホール公演がキャパ3000というあり得ない規模のスーパー・プレミア・ギグだったとしたら、昨夜は満を持しての武道館、ノエル・ギャラガーにようやく与えられた最適な場としての武道館公演だったと言っていい。初のソロ・アルバム『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』で批評的・商業的評価の両方を手中に収め、向かうところ敵なしの状態で「ポスト・オアシス」期をひとり歩きだしたノエルにとっては、この武道館公演は半年弱のインターバルにして早くも「凱旋」再来日の意味合いすら感じさせるものでもあった。 席についてまず驚いたのはステージの作りだ。ステージ真正面に位置