男の子には男性、女の子には女性の先生がいい――教育関連の学術誌「Education Next」に、こんな研究結果が掲載される。 研究を行った米スワースモア大学のトーマス・ディー助教授によると、教師の性別による影響は、男子生徒、女子生徒いずれにとっても、偏差値で約4%程度になるという。米国では、中学校の教師に女性が多いため、こうした不利な影響を受けやすいのは男子中学生。特に中学の国語(英語)の教師は90%が女性だといい、この男女比率が半々になれば、男女生徒間の読解力の差は、現在の3分の1に縮まるのでは、と見ている。 ディー助教授はこの研究で、米国の教育に関する長期的調査(NELS)を使用。1988年以降の8年生(日本の中学2年生に相当)2万5000人分の学力データを使って教師の性別による影響を調査したほか、NELSが行ったアンケート結果を参考に、教師と生徒両方の意識についても調査した。 これ