フィギュア萌え族(フィギュアもえぞく)とは、ジャーナリストの大谷昭宏によって作られた造語である。本記事においては、「フィギュアに対する萌え」という嗜好属性やその定義についてではなく、この造語が作られた経緯及び背景と関連する論争について詳述する。 「フィギュア萌え族」という言葉が誕生するきっかけとなったのは、2004年11月17日に発生した奈良小1女児殺害事件である。大谷昭宏は、この事件の犯人はアニメや恋愛ゲームに没頭するフィギュアおたくであり、犯行の動機を「少女をフィギュア化して犯人の支配欲や所有欲を満たす為」と推測。これを象徴する言葉として「フィギュア萌え族」という造語を作り、ワイドショーやスポーツ新聞などでしきりにこの言葉を引用し、事件に対する自身の主張を行った。