「あの会社は大丈夫か?」 そう見られても仕方ないのが、23日にスエズ運河で座礁したコンテナ船「エバーギブン」を所有する「正栄汽船」(愛媛県今治市)だ。同船は離礁に成功し、運河は29日から運航を再開したが、足止めされた船舶は計422隻に上る。船の遅延で毎日約96億ドル(約1兆500億円)の損害を出したとの試算もある。 スエズ運河の通航料は大型船で1回あたり約3000万~5000万円とされ、1日に約50隻が通航する。1日遮断すると約15億円以上の損失が出る計算で、エジプトのモハブ・マミシュ大統領顧問は「厳然と賠償を要求する」と強調した。 正栄汽船は資本金6000万円で社員数29人。賠償金を賄えるのか。同社に確認すると、「三井住友海上などの船舶保険に入っていますが、保障額は契約によって違うので申し上げられません。足止めされた船からはまだクレームを受けていません」(船舶管理部)との回答だった。 「
![スエズ運河ふさいだ損害は1日1兆円…それでも正栄汽船が“無傷”濃厚のカラクリ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cfce449254d84f3cb5fdaf379a95622e408d7cc7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Famd-pctr.c.yimg.jp%2Fr%2Fiwiz-amd%2F20210331-00000035-nkgendai-000-1-view.jpg)