ニューウェイヴィーなシンセ・ポップ・サウンドへと転身したロマンティストが描く壮大な愛の物語。胸膨らむ昂揚感の果てに訪れる結末は…… 自身の表現と時代性 イーノ、ウィルソン、フェリー……敬愛するアーティストのファースト・ネームを自身の名に冠したシンガー・ソングライター、ブライアン新世界。彼が名義をBRIAN SHINSEKAIへ改め、初アルバム『Entrée』でメジャー・デビューを果たした。10代限定のフェス〈閃光ライオット〉のファイナリストとなり、2011年には『Low』オマージュのジャケでデヴィッド・ボウイ愛を示した『LOW-HIGH-BOOTS』を発表。グラマラスかつハード・ロッキンなサウンドを鳴らしていた彼が2018年に提示した音は、なんとニューウェイヴィーなシンセ・ポップだった。この激変ぶりはいったい? 「〈トリックスター的なものを表現する〉という根底はそんなに変わってないんですけ