音楽ライターの松永良平が、さまざまなアーティストに“デビュー”をテーマに話を聞く「あの人に聞くデビューの話」。この連載では多種多様なデビューの形と、それにまつわる物語をじっくりと掘り下げていく。第4回はデビュー10周年を迎えたGLIM SPANKYをゲストに迎え、バンド結成からメジャーデビューに至るまでを振り返ってもらった。 取材・文 / 松永良平 撮影 / 相澤心也 数年前、突然知らない人からTwitterにDMが届いた。以前に僕がブログに書いたエミット・ローズ(アメリカの伝説的宅録シンガーソングライター)についてのエピソードを読んだ反応を書いてくれていて、とてもうれしい内容だった。だが、びっくりしたのはその差出人。「はじめまして。GLIM SPANKYというバンドをやっております松尾と申します」とあった。えええええ! それがきっかけで、音楽やカルチャーへの自分の愛情が彼らの作品にしっか