7日付の中国紙、京華時報などによると、中国陝西省宝鶏市郊外で出土した約3千年前の周代初期の青銅器内に液体とみられる物質が入っていることが分かった。青銅器は密封状態の酒器で、地元の考古学専門家は「中国でこれまでに見つかった最も古い酒ではないか」と推測している。 青銅器は6月下旬、地元の住民が家を建てるため地面を掘っていて発見。周代初期の貴族の墓とみられ、既に20個以上の青銅器が出土した。肉が付いていたとみられる動物の肩の骨が入った容器もあり、専門家は埋葬された人物は死後に酒や肉をささげられる身分だったとしている。 液体とみられる物質の成分は不明で、今後分析する見通し。宝鶏市では2009年にも二千数百年前の青銅の酒つぼが出土し、中にあった液体を分析した結果、当時に造られた酒との鑑定結果が出ている。(共同)