「地図師があまりに正確な地図を描くと、地図は街と同じ大きさになってしまう」 古くから伝わる西洋のことわざだが、技術の進歩はこのジレンマを超えた。地図のデジタル化と検索技術の向上、膨大な容量を持つサーバーにインターネット経由でアクセスすることで、地図は紙という記録メディアの限界に縛られなくなった。“街と同じ大きさのデジタル地図”は、すでに現実のものになりはじめている。 Google参入で競争激化する“モバイル地図サービス” サーバーの中にある“巨大なデジタル地図”にアクセスする手段も、PCから携帯電話へ急速に広がってきた。携帯電話のデータ通信速度の向上とGPS搭載が進んだことが追い風になり、モバイル向けの地図・ナビゲーションサービスは、今やモバイルコンテンツ市場の成長株の1つになっている。 この分野では、ナビタイム、インクリメントP、ゼンリンデータコムの3社を中心に競争が繰り広げられており、
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