序文 Windows XPの標準設定には,システム・パフォーマンスに関して多くの無駄が存在する。あらゆる設定を見直せば,何もしていない状態に比べて2~10倍の高速化,メモリ・リソースの節約が可能だ。本テキストではWindows XPのパフォーマンスを改善し,普段の作業を快適にする方法について解説する。 あらかじめ断っておくが,パフォーマンスの向上・維持のためには,システムの設定を変更する以上に普段の心がけが大切である。例えば定期的にディスクのデフラグメンテーションを行い,不要なアプリケーションのインストールや常駐起動をしないことなどは有効な手段だ。また,ウイルス検出プログラムや侵入検知プログラムのようなシステムを常時監視するソフトウェアは負荷が高く,後から常駐機能を切り離すことが難しいため,インストールしないほうが良いだろう(とは言え,セキュリティには万全の体制で臨んでほしい)。 本テキス