データ構造はタスクの動作を制御するためのものなので、タスクの子要素として定義するのが基本的な利用方法です。例えば、ファイルの削除を行うDeleteタスクでは、Deteleタスクの子要素として、削除対象のファイル集合を表したデータ構造を用います。 さらに、データ構造はプロジェクトやターゲットの子要素としても定義することもできます。このようなデータ構造は、それ自身ではビルド動作に何の影響も与えません。タスク内から参照されることによって初めて効力が生じます。この方法は、同じデータ構造を複数のタスクにおいて利用するのとき便利です。 3.1. パターン 上記の表をみると、いくつかのデータ構造で、パターンというものを利用してるのがわかると思います。ここではこのパターンについて説明します。 パターンは、Unixのシェルで用いるようなワイルドカード表現を利用した名前の集合の表現方法です。 パターンでは次の