鳩山由紀夫前首相は20日午前、首相官邸に菅直人首相を訪ね、福島第1原発事故をめぐり約1時間半にわたり会談した。 鳩山氏が、現行とは別の原子炉の冷却方法をとるべきだとする提言書を手渡し、「水冷却そのものが汚染源になっている。長く続けるのは望ましくない」と指摘。首相は「そういう提案もあるな。どうやって進めていけるか考えたい。お互い研究していこう」と答えた。 終了後、鳩山氏は記者団に「首相は原発についてよく勉強していた。話はかみ合った」と指摘。民主党内で取り沙汰される首相退陣論など党内の動きに関しては「話題になっていない」と説明した。 会談には馬淵澄夫首相補佐官、平智之衆院議員が同席した。(共同) [2011年4月20日11時53分]