段々と気温が上がってくると、冷蔵庫の野菜でもやはり春先とは持ちが違ってくる。ついそれを忘れて先が黄色くなり始めた葉物を見つけたりすると、毎年げんなりしてしまう。 でも同時にそれはぬか漬けシーズン到来の合図でもあって、買い物から戻ったらぬか床に入れられるものはもうさっさと入れてしまえば、冷蔵庫のスペースも取らず日保ちも良くなって一挙両得。 塩っぱくなったらしばらく水に浸せば少し和らぎ食べやすくなる、長く漬けると多少酸っぱくなるけれどそれもまたおいしい。ストックしていた野菜の残りが寂しくなってきても、埋めておいたぬか漬けでまだ生野菜が摂れるという心強さもうれしい。 今日はあると安心の納豆と保存が利く漬物、身近な発酵食品同士を合わせた新潟の伝統食を。さっと作れてまずごはんに合い、発酵仲間のお酒にも合う。作物の少ない長い冬でも大豆のたんぱく質と野菜がしっかり摂れる、雪国の知恵は新たな時代にも健在で