お城巡りは楽しい。近世以降の現存する城や復原された城なども良いが、個人的には中世の遺構だけになっている城趾を訪れて、往時を偲ぶのが好みだ。 お城巡りは一過性のブームというよりは永続的な趣味として広く受け入れられている気がする。最近だと天空の城の異名が付けられた兵庫の竹田城が話題となっているし、映画化されてヒットした歴史小説「のぼうの城」の忍城、大河ドラマは例えば「八重の桜」では会津若松城(鶴ヶ城)、「軍師官兵衛」では三木城というように毎年のように城が描かれ、さらには「艦隊これくしょん」ブームから派生しての城郭の擬人化ゲームが次々とリリース(「御城プロジェクト」「城姫クエスト」など)されて、注目を集めている。 そんな城に関するコンパクトな入門書・概説書としてこの本はおすすめだ。第一章で天守から屋根、装飾、櫓、御殿建築、門など建築全般を、第二章で城の石垣や縄張りなど土木の特徴を構造的に、第三章
![「城郭の見方・調べ方ハンドブック」西ヶ谷 恭弘 編著 | Call of History ー歴史の呼び声ー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fb09fe4d26419711f2b206bc4c96e4aa134dfb68/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcall-of-history.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2014%2F12%2F81ApTFLwUiL.jpg)