自宅の購入を検討している方から、賃貸ではなく持ち家を購入したい理由として最も多く挙げられる「買えば将来資産として残る」という理由です。 確かに、賃貸ではいくら賃料を払っても一生自分のものになりません。 それに対して、自宅を購入すれば資産として残るため、将来売却したり子供に相続させることもできます。 しかし、「将来資産として残るから」という理由で購入したいと言う割には、将来の資産性を考えずに家を買ってしまっている方が非常に多い印象を受けます。 私は、主に不動産の売却専門の宅建士として不動産を売りたいという方からのご相談を多数受けてきましたが、 「相続した家を売りたいけど、古いし田舎だから買い手がつかない」 「もう手放したいけど、売れる金額よりも住宅ローンの残債の方が大きくて売れない」 というような悲惨なケースも少なくありません。 これは、購入する際に「将来資産としてどれだけの価値が残るか?」