Joel Spolsky ジョエル・スポルスキ 翻訳: 2000/10/15 さて、私たちはなぜ仕様書が必要なのか、仕様書の中身は何か、そして誰がそれを書くべきかについて話してきた。このシリーズの最後のパートでは、良い仕様書を書くためのアドバイスをお話ししよう。 仕様書を実際に書いているチームから聞く最大の不平は、「誰も読まない」ということだ。誰も仕様書を読まない場合、それを書いている人たちはひがみっぽくなる。エンジニアが4インチの厚さの仕様書の山を使ってキュービクルを拡張している昔のディルバートの漫画みたいなものだ。典型的な官僚的大企業では、みんな何ヶ月もかけて退屈な仕様書を書いている。仕様書が出来上がると、それは棚に収められ、再び取り下ろされることはなく、製品は仕様書に書かれていることとは無関係にスクラッチから実装される。それは誰も仕様書を読まないからで、そしてなぜ誰も読まないかと言え