全国で最も放置自転車が多い大阪市が、違法駐輪追放を訴える児童の絵をシートにして路面に貼る試みを一部地域で始めたところ、放置が激減した。 マナーの悪い大人も、子供が一生懸命描いた絵の上には置きにくいらしく、9割近く減ったところも。市は新年度、広い地域に取り組みを広げる。 内閣府の調査では、2009年の同市の放置自転車は約4万2000台で2位の横浜市(約1万8000台)の倍以上。市によると、昨年11月には約3万2000台にまで減り、2011年度中に2万5000台に抑えるのが目標という。 子供の絵作戦は、建設局の違法駐輪対策担当、瀧石浩二さん(43)が、児童が壁画を描くことで堤防の落書き被害が減った事例から思いついた。地元小学生の絵を募り、「歩道は駐輪場ではありません」などとメッセージを入れてもらった。 昨年11月、港区内のJR弁天町駅と市営地下鉄朝潮橋駅の周辺の歩道に、特殊なシートに加工した絵