Seminar 2012 それってホントにPresence-only？ 東邦大学で開催された個体群生態学会に行ってきました。お目当ては『秋の学校』で，ハビタット解析（または生物分布モデル）と保護区設計のためのソフトMaxEntとMarxanの講習を受けることです。どちらも若手研究者が背景と原理，および実習を交えて丁寧に説明してくれました。MaxEntは生物のハビタット選択性を解析し，分布予測マップを作るソフトで，保全関連の分野で最近頻繁に使われています。動物の分布調査から得られる出現有りの地点と出現無しの地点の両方のデータが揃っていなくても，出現有だけ（presence only）のデータから利用確率（に比例した値）を推定できる点や，情報理論と機械学習を利用してパラメータを推定する点が特徴です。その特徴部分に謎も多かったのですが，講習を聞いて随分霧が晴れました。私の理解した範囲内で以下に説