「聞いてほしくないことですか? ないっすね。全くない」 豪快な笑い、よく通る声、大きな体。アディダスのパーカーに身を包み、やんちゃな空気を漂わせる木村昴は、ジャイアンそのものだった。 【動画】声優・木村昴が語る「俺とジャイアン」 14歳でアニメ「ドラえもん」ジャイアンの2代目声優に抜擢され、4月で15年目。人生の半分をこの役とともに過ごしてきた。 木村は今、ヒップホップカルチャーとオタクカルチャーを融合させ、人気のコンテンツ『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の中心声優として、若い世代から注目を浴びる。 お茶の間と最先端カルチャー。2つの世界を、マイク一本を武器にフリースタイルにわたる声優は、いかにして生まれたのだろうか。 【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】 音楽と変わり者の母ライプツィヒ。ドイツ中東部にある緑豊かな都市は、バッハ、リスト、ワーグナー