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会社が持ビルを売却して大変ショックを受けている。一刻も早く逃げ出さなければならぬ。そんな焦りを感じている。その焦りは「会社ヤバい」というありふれた危機感からではない。テナントで入っていたキャバクラに社割いわゆる社員割引で行けなくなるという、より重大でプリミティブな理由からである。 この売却を担当していたテナント部長とテナント課長の間も、上層部からの重圧と現実に挟まれてかなりしんどかったらしく、相当険悪な関係になったうえ自称軽いノイローゼ。そして昨日、遂に２人は爆発した。社内で言い合い。罵り合い。呪い合い。最終的には取っ組み合いをするに至ったのだ。オッサン同士の争いは醜い。手足を動かすたびにワイシャツから放出されるむせかえるような加齢臭。静観を決め込むつもりであったがオウム事件以来異臭騒ぎに敏感になっている僕は彼らの間に割って入り「屋上へ行こ」「屋上へ行こ」「屋上へ行こ」とサラリーマン金太郎

シースルーが眩しい季節になってきた。 暖かくなり、女性の露出が眩しい季節になってきた。そしてわざと下着を透けてみせる着こなしテクニックの近年の流行はおじさん達を悩ませる。下着は隠す物から魅せる時代へ。良い時代になった物だと人は言う。しかし、いくら時計の針が回転し時代が進もうと薄毛による頭皮は隠す時代であることには変わりない。そして、この回転した時計の針は不幸にも子供の時はしっくり来なかった気象異常による 地球温暖化 なんてものまで引き起こしてしまった。つまり、帽子を被ると暑くて蒸れる時期が長くなってしまったのである。冬は帽子は頭皮を優しく覆いあたたかい、きっと毛髪って保温効果あったんだよなという薄毛になって髪の毛を失ってはじめてわかる温もりに思いを馳せる季節から、蒸れて暑いし頭皮に悪い、だけど被らないとやばい季節、苦難の負のスパイラルな時期が長くなっているのである。帽子なしで生きていきたい