漫画家の水木しげる先生が亡くなられた本日11月30日、折しも私は京極夏彦先生が行う一夜限りの「ヒトでなし入門講座」に参加することになっていた。“『ヒトでなし』刊行記念 京極夏彦「ヒトでなしのススメ」”というイベントだ。学生時代から20年来のファンである京極先生のサインが頂ける貴重な機会と感じてチケットを予約したのだが、この日がそんな大変なことになろうとは思ってもみなかった。 何か言及があるのかなと考えつつそんな事を予測するのも差し出がましく思いながら神楽坂に向かった。 神楽坂ラカグは新潮社が出版や作品に関するイベントをしばしば行う建物で、ドナルド・キーン先生のイベントから続いて二回目の来訪だった。 いざ会が始まってみると京極先生は「こんにちは」から始まるご挨拶ののちに、「ご存知の方もいることでしょうが非常に悲しい大変なことが起きまして、でも皆さんは予約された時点ではこんなことは予測していな