東京都議選で、政権与党の自民、公明両党が過半数を確保できないことが確実になった。与党内では当初、過半数獲得を楽観する見方もあったが、新型コロナウイルスのワクチン接種の滞りなどで失速。動かないとみられた小池百合子都知事も最終盤に地域政党「都民ファーストの会」の応援に動いた。与野党ともに次の衆院選に不安を残す結果となった。 自民党の二階俊博幹事長は4日夜、党本部に姿を見せたが、記者団の取材要請には応じず、大勢判明前に開票センターで短くあいさつして党本部を後にした。 自民、公明両党で過半数に届かない事態に議員らが受けたショックは計り知れない。「大敗北だ。言葉もない」。閣僚の一人は、こう語り、肩を落とした。 今回の都議選について、当初…