『君の名は。』『この世界の片隅に』『聲の形』、そして『夜明け告げるルーのうた』。2016年から2017年の日本の長編アニメを、世界のアニメーションの文脈から読み解くことで、現代アニメーションの見方をアップデートした新しいアニメーション入門書、土居伸彰著『21世紀のアニメーションがわかる本』が刊行されました。 また、細馬宏通さんは「声と動作」を手がかりに『この世界の片隅に』を1カット、1コマにいたるまで詳細に「見/観」尽くし、分析するというアプローチで現代アニメーションを論じています。 今現在の日本のアニメーション批評・研究の、もっとも刺激的なお仕事をなさっているお2人のトークイベントがついに実現。かみのたねでは、全3回に分けて、イベントのレポートをお届けいたします。 (この記事は2017年10月20日にブックファースト新宿店にて開催されたイベント内容を再構成したものです) 土居:本日は私の
anond:20180116071707 商業作家です。 物語をめぐる現代日本の状況に絶望なんて全くしていません。 そもそもストーリーを紡ぐことは個人で可能なことであり、予算や企業側の都合などなんの関係もなく実行可能です。ゲームメディアやアニメディアでのシナリオライターは企画や会議に縛られるでしょうが、それは物語を作ることそのものとは関係ない、ただの商業的要請であって、それが嫌なら単著を出せば良いのです。 単著であっても編集の要請で好きなことが書けないという意見もありますが、それは、ただ単に編集の要請と自分の書きたいものを両立させるだけでの構築技術が不足しているということか、編集の要請に隷属しないと出版物が出せないという売上力の問題でしょう。 増田は「小説家になろう」から始まった作品や作家陣を蔑視していますが、それは随分大きな見当違いではないでしょうか? 商業的制約や生活費の要請などを無視
今月から渋谷のシアター・フォーラムで始まっている「長編アニメーションの新しい景色」でいくつか見てきました。世界各国のアニメーションが揃う中、欧米のセレクトがもちろんなんですがぼくはアジア各国の作家が気になってます。昨年「新感染 ファイナル・エクスプレス」がヒットしましたが、あの監督を務めたヨン・サンホさんはアニメーションが本業なんですよ。彼が製作した「豚の王」(こわいタイトルだ…)もプログラムに入っています。(※追記:配給の関係で今回の特集上映で「豚の王」の公開中止が発表された) アジア勢の中でも一番自分が注目していたのが中国のリュウ・ジアン監督の「PIERCING Ⅰ」。これは日本の商業アニメーションで言ったら京都アニメーション製作で、ガチの中国のドキュメンタリー的な作風を持つワン・ビン(王兵)が監督しているような緊張感があるのです。 ちょうど予告でワン・ビンの新作「苦い銭」が流れたのも
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