最も遠く、最も激しい爆発 現在、人類がとらえた最も宇宙の遠方にある天体は、「ガンマ線バースト」です。ガンマ線バーストは、可視光やX線よりエネルギーの高い電磁波であるガンマ線で数ミリ秒から数百秒程度だけ突然明るく輝く現象です。 近年の観測により、ガンマ線バーストの発生源は、宇宙論的遠方における大質量星の崩壊もしくは中性子星やブラックホール同士の融合時に生じた超相対論的な速度を持ったプラズマの流れ(ジェット)であり、その放射を真正面から見たものであることが分かってきました。ガンマ線バーストは現在人類が観測できる中で最も遠方の宇宙で明るく輝いているため、宇宙の初期の姿を照らし出すサーチライトとしても注目を集めています。しかし、どのようにしてガンマ線で輝いているのか、超相対論的ジェットの発生機構は何か、などの肝心なところがまだ分かっていません。 本記事では、ガンマ線バーストに残された謎に迫る鍵であ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く