■Li2Oからのトリチウム放出挙動■
●材料研究部材料設計研究室 谷藤 隆昭 酸化リチウム(Li2O)は核融合炉のトリチウム個体増殖材の最有力候補材として注目されている。 中性子照射によりLi2O固体内にトリチウムが生成される。 このトリチウムの回収が容易なLi2Oを開発することが重要となる。 単結晶及び焼結体としてJRR-2、JRR-4で照射した。照射後の試料を電気炉で加熱し、放出トリチウムを通気型プロポーショナル・カウンターに導き測定した。 標準材料として単結晶粒をJRR-4、T-パイプで10min（熱中性子照射量：4x1016n/cm2)照射した。 照射後の試料を等温加熱し放出トリチウムを測定した。この結果、トリチウム放出は等価球モデルによる拡散式に従い、拡散が律速過程であることが検証できた。 得られた拡散係数を下図に示す。拡散の活性化エネルギーは約82kJ/molと一定であった。
プラズマ対向壁材料をめぐる議論の変遷と現状
トカマクにおける高 Z プラズマ対向壁材料実験の成果と課題 （同志社大）和田 1． はじめに 現在でこそ ITER などの次世代核融合実験装置 の設計にタングステンが検討されるようになった が， 90 年以前はタングステンやモリブデンなど 19 の高 Z 材料をトカマクに使用することはタブー視 されていた． 970 年代以前の実験結果をもとにし 1 て，高 Z 不純物がプラズマに混入すれば輻射損失 が大きくなり，安定に高温プラズマを維持できな くなると考えられたからである．当時の常識に挑 戦し，炭素材の損耗を考えれば高 Z 材の使用可能 性を探るべきであると言う提案が Tanabe らによ ってなされた[1]．その後 TEXTOR[2]，Alcator-C Mod[3], ASDEX-U [4]などのトカマク装置の壁面に 高 Z 材料が使用され，トカマクプラズマと高 Z 壁 面の相互作用
プラズマ対向壁材料をめぐる議論の変遷と現状
２．2003 年 年会部会企画講演特集 (1) 春の大会： プラズマ対向壁材料をめぐる議論の変遷と現状 (2003 年春の年会、招待講演より) 名古屋大学 田辺 哲朗 とはいうものの、不純物に関しては未解決の問 題が少なくありません。たとえば酸素の役割につ いて考えてみます。酸素低減化がお題目のように 唱えられています。しかし大型装置あるいは高温 プラズマ で 酸素の何が悪いのでしょうか？ 現在 の大型装置は、いったんプラズマが立ち上がって しまえば、少々低 Z の不純物をいれてもつぶれま せん。逆に(Ne)等を導入して、周辺プラズマを冷 却すると閉じ込めが良くなることがわかっていま す。Ne は酸素より原子番号が大きいので、放射 損失は酸素より大きいはず。にもかかわらずなぜ 酸素が悪いのでしょうか？もちろん、後にも述べ ますが、プラズマ立ち上げ時に問題を引き起こす からだと思っ
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28aB01 [招待講演]トカマク型高出力動力炉(A-SSTR2)の概念設計(プラズマ壁相互作用・材料) | CiNii Research
http://jasosx.ils.uec.ac.jp/JSPF/JSPF_TEXT/jspf1994/jspf1994_07/jspf1994_07-733.pdf
