ほとんどの学生が就職活動で利用する大手就活サイトが急拡大している。リクナビ、マイナビ、キャリタス就活の大手3サイトに掲載された企業数(2016年3月1日時点)は延べ約5万2910社と前年から4割も伸びた。2017年卒採用は「超短期戦」となり企業と学生のミスマッチが懸念されているが、就活サイトの巨大化はそれを助長しかねない。就活サイトの現状と課題をみる。【渡辺精一】 【図】大手就活サイトの掲載企業数がどう増えたか ◇リクナビが首位奪還 17年卒採用向け就活サイトが一斉に情報掲載を始めた3月1日、人材業界関係者の目を引いたのは、リクルートキャリアが運営するリクナビの掲載企業数だ。前年より約1万社多い2万2640社とほぼ倍近く伸びた。もっとも15年卒採用から2年連続首位だったマイナビ(マイナビ運営)も1万7150社で前年より19%増、キャリタス就活(ディスコ運営)も1万3120社と同16%増