「カーネル多変量解析」を読み終えて 「カーネル多変量解析 非線形データ解析の新しい展開」(赤穂昭太郎著)を読み終えた。非常に感銘した。ここでは自分なりの考え方を整理しメモとして残しておきたい。よく理解できていない部分もあるので、誤り等があればご指摘ください。 カーネルとは、非線形なデータ空間の特徴量ベクトル同士の内積値から定義されたN×Nの半正定値行列である。半正定値行列というのであるから通常、内積は二乗可積分な実数全体を成すヒルベルト空間L2空間で考える。非線形な状態の形状を行列という広がりを持った世界に投影することで線形化しようというのが、カーネル法導入の本質的な目的である。 そこで逆転の発想をする。逆にいくつかのデータの傾向からカーネルを先に設計してしまえば、特徴ベクトルの抽出や内積の計算をしなくとも済む。これがいわゆるカーネルトリックと言われている方法である。 カーネル設計にあたっ
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