インド・デリーで体外受精(IVF)の施術をする医師(2010年12月14日撮影、本文とは関係ありません)。(c)AFP/Manpreet ROMANA 【3月23日 AFP】夫の精子で体外受精(IVF)したつもりだったシンガポールの女性が、出産後に他人の精子で受精させられていたことに気づき、体外受精を行ったクリニックを相手取り養育費の全額を請求した訴訟で、シンガポール最高裁は22日、女性の要求は認められないとの判断を下した。 判事5人からなる最高裁は141ページに及ぶ判決書で、女性の求める賠償内容を認めれば保護者としての義務に関する公共政策に反することになるとし「自分の子どもを養育する義務は、親であることの核心にある義務で、従って負担した支出を損害として位置付けることはできない」と述べた。 判決書によると、中国系シンガポール人女性の夫はドイツ人で白人だが、2度目のIVFで、まったく知らない