こびとたちと人間世界の交流を描いたファンタジー作品、「コロボックル」シリーズで知られる、作家の佐藤さとるさんが、今月9日、横浜市内の自宅で心不全のため亡くなりました。88歳でした。 昭和34年に自費出版したコロボックルシリーズの第1作「だれも知らない小さな国」が高い評価を受け、毎日出版文化賞や国際アンデルセン賞国内賞など数々の賞を受賞しました。 コロボックルシリーズは「豆つぶほどの小さないぬ」や「星からおちた小さな人」など、昭和62年までに6つの作品が書かれ、シリーズ全体の発行部数がおよそ370万部となる人気の児童書となりました。 平成26年には、シリーズのファンだった作家の有川浩さんが、佐藤さんからの提案を受けて、「27年ぶりの新作」として「コロボックル絵物語」を出版するなど、幅広い分野の作家にも影響を与えています。 佐藤さんは去年、エッセー集を出版するなど執筆活動を続けていましたが、講