昨今の流れでは、お気持ち、と揶揄されがちだが、他者の感情に対する配慮自体は確かに重要なことである。 ていうか、最近重要ってことになった。 というのも、ちょっと前までの人権っていうのは、個人の感情というものを全く無視していた。弱者への保護は、「無知のヴェール」で有名なロールズ流の功利主義的な操作によってのみ正当化されていたし、そうでないといけないと考えられていた。だって客観的論理的に議論を進めるには、感情を無視した功利主義を使うしかなかったから。 でもそれじゃあやっぱり理屈から取りこぼされるものが出てくるし、そもそも現実に即してない。現実の人間は感情を持っていて、感情に基づいて人を助ける。もし自分が弱者だったら、とかいちいち想像力を働かせて人権を守ってる奴なんていない。 理屈にならない感情、個人のお気持ちに対する配慮、共感こそが人権を守る本当のキーなのだ。 そういう事を言い出したのがだいたい
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