今の日本の作法の基本は、安土桃山期の千利休の侘茶の懐石料理が基本になっています。 他に、武家の公式料理である「本膳料理」、更に古い「神前料理(神様にお供えする料理)」と系列だっています。 で、もちろん、民間の家庭料理での作法(というかやり方)、作法外の習慣(蕎麦を音を立ててすするのはコレ)などが在ります。 で、渡し箸ですが、実はこれら古来からの作法には基本存在しないのです。正確には食する側の箸使いとして存在しないのです。 まず、会席料理、本膳料理、神前料理には端置きが付きます。武家の家庭料理でも端置きがつきます(いわゆる上膳下膳)。コレが付かないのは、作法外になっちゃいます。 庶民の場合、箸置きが付きません。庶民は箱膳で食事をしますが、食事の時は盛り切りといって、お代わりがありません。ご飯も味噌汁もおかずも最初に全員に取り分けておしまいです(だから若い者は山盛りの飯を食った)。ですから、箸