直径30センチ前後あるオニヒトデ(下)の生息調査をするダイバーたち=徳島県牟岐町、牟岐千年サンゴの発掘隊提供海中にそびえる巨大ハマサンゴ=徳島県牟岐町、牟岐千年サンゴの発掘隊提供 徳島県牟岐(むぎ)町沖の牟岐大島周辺でオニヒトデが大量発生し、サンゴの50%が食い荒らされる被害がでている。有名な巨大ハマサンゴに被害は及んでいないが、発掘隊では3月20日に一斉駆除を計画しており、応援のダイバーを募集している。 2月半ば、ダイバー8人が調査したところ、1人あたり平均11.5匹のオニヒトデを確認した。「大発生」の目安とされる10匹を上回った。被害が目立ち始めたのは昨年夏からだ。調査に参加した黒潮生物研究所(高知県大月町)は「ここ2、3年は冬場に水温が下がらず、15度以下で死滅するオニヒトデが越冬しているため」とみる。 元々、水温が低い牟岐大島周辺ではサンゴは年に1センチも成長しないとされる。