「僕は野球を楽しむなんてできない」 規律の男、宮本慎也が球界に残す物。 Number Web 9月2日(月)12時31分配信 ヤクルトの宮本慎也内野手が8月26日、引退を正式に発表した。 宮本と初めてゆっくり話したのは、2003年の12月だったと記憶している。宮本を良く知るスポーツ紙のベテラン記者の紹介で、アテネ五輪日本代表のキャプテンという立場で話を聞かせてもらった。 プロ野球の関連記事 そのときちょっと驚いたというか、こういう男なんだなと感心した言葉がある。 「僕は巨人をちょっと羨ましいと思うことがあるんです」 宮本がこう切り出して例に挙げたのが、「赤い靴下」の話だった。 ある試合の日。ヤクルトの中堅選手が真っ赤な靴下を履いて球場にやってきたのを見て、それに無性に腹が立ったというのである。 「だって……男が赤い靴下ですよ! どう思います?」 こう問われてちょっと言葉に詰ま