発達障害がマスメディアで取り上げられるということがSNSなんかを駆け回ると、 これで理解が広がるのではないか、とすがるような人々の多さにびっくりします。でも実際にメディアに触れてみて、これで「当事者に都合のいいように」理解が広がるだろうなと思うものはあまりない。また内輪受けして終わりだな、ていうのがせいぜい。 南雲さんが言うように、啓発をもう一回考え直した方がいいよね。 そもそも「理解してほしい」と願うとき、「理解する」という動詞の主語は誰なの? そこがはっきりしない。 今なされている啓発の多くが発達障害の知識を広めているとすれば、それは 再現ドラマや当事者のスタジオ参加でその半生を目にし、「自分もつらかったのはこれかも」と気づく人たちがたくさん出てきて、理解ガー地獄と支援ガー地獄に陥っていくだけ、の効果しかないような気がしますよ。そして成人支援は実際にはお粗末なことも知らされず、予備軍が