とある田舎の名門女子中学・私立蠟梅(ろうばい)学園。ブレザーの制服に憧れて入学する生徒もいるこの学園には、なぜかひとりだけセーラー服を着ている女の子がいた。 スカートのプリーツをはためかせ、セーラーカラーを翻しながら、学園内を所狭しと駆け回る。『明日ちゃんのセーラー服』は、見る人すべてを笑顔にする。 読者のとなりにいてほしいキャラクターという、「となりのヤングジャンプ」のテーマにふさわしいヒロイン・明日小路(あけび こみち)はいかにして生まれたのか? 単行本6巻の発売を記念して、作者の博(ひろ)先生にインタビューを実施しました。 (取材・文:ましろ/編集:八木光平) ”動き”のある絵を追求した結果、背景もコマもなくなった ──単行本6巻の表紙は、明日ちゃん、木崎さん、兎原さん、龍守さんの4人なんですね。5巻までは明日ちゃんひとりのイラストで統一されていたので新鮮でした。 博先生(以下、博)