最近、かっこいい漢字を見かける機会が増えました――というのは、前回の記事で書いた話ですが、今回は「訓読み」の話です。 その中でも、最近特に増えた感のある 歳(とし) 憶(おぼ)える 嗤(わら)う を取り上げてみたいと思います。 「年」と「歳」 「とし」という言葉には「年齢」という意味があり、「彼のとしは30を越えている」「としを取る」「もうとしだ」のように使いますが、この「とし」を書くのにどの漢字を当てるでしょうか。 年? 歳? 齢?*1 まあ、どれを使ってもいいでしょう。 日本語と中国語は別の言語なので、日本語の言葉にどの中国の文字を当てるかに正解はありません。 しかし最近になって、この「とし」が「歳」と書かれているのを見ることがだんだん多くなってきました。 まあ、確かに「歳」のほうが「年」よりもそれっぽいというのはわかるのですが、そのうち「年」を間違いだなんて思う人が出てくるんじゃない
公開初日に神戸の映画館で観た。劇中のライブ映像の激しさや華やかさとは裏腹に、しみじみとした静かな感動といつまでも胸の中に波紋を広げる切なさが残った。観て良かったと思った。 1998年4月から1999年3月にかけて行われた113本に及ぶ「PUNCHD RUNKERD TOUR 1998/1999」のドキュメンタリー映画。「記録」と呼ぶには感傷的すぎ、「伝説」と名付けるは痛々しすぎる−−そんな印象を持った。 ツアーのライブと舞台裏(楽屋、移動、打ち上げなど)の映像に加えて、2013年の現在においてメンバーとツアースタッフが当時を振り返る映像で構成された115分。15年前のツアーの映像はフルカラーなのに対して2013年の映像はすべてモノクロームで、過去と現在が入れ替わったような、現在を生きる人達が当時を語ることで過去を生き直しているような、そんな不思議な感覚を覚えた。 映画のなかでも特に、当時を
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