『浦島太郎』の続きだよ! ねえ?亀さんは?亀さんはもう出てこないの??? 本文 国立国会図書館デジタルコレクション - 御伽草子. 第21冊 (浦嶌太郎) 【原文】 候。此の世ならぬ御縁にてこそ候へ。 されバ、虎・狼《おほかめ》も、人を縁とこそし候へ」 とて、さめざめと泣きにけり。 浦島太郎も、さすが岩木に非ざれバ、哀れと思ひ、綱を取りて引き寄せにけり。 【くずし字クイズの答え】 されバとら おほかめも。人をえんと こそしさふらへとて 【ざっくり現代語訳】 あなた様との出会いは、不思議なご縁でございますね。 なにしろ、虎や狼のような野蛮な物でさえ、人との縁を持とうとするのですから、比べ物にならないくらい、私の喜びは格別でございます」 と、涙を流してシクシクと泣くのでした。 浦島太郎も、岩や木のように心のない人間ではないので、かわいそうに思い、小船の綱を取って陸に引き寄せたのでした。 【解説